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図説「日蓮聖人と法華の至宝」第6巻

図説「日蓮聖人と法華の至宝」の最終配本が届く。

内容は「仏具と荘厳」で、日蓮系寺院の本堂内陣等の図説となっている。

富士門流としては西山本門寺の客殿(現本堂)が掲載されており、安政大地震によって崩壊した御影堂から宮殿ごと移動した御影を合祀した事が書かれている。

宮殿裏の絵像が板本尊を挟んで左が日蓮、右が日興であることは、左が読経像で右が右手で三巻本の撰時抄を指していることから間違いないだろう。

後から遷座された宮殿は別として、本尊を中央に左に宗祖、右に門祖を奉る勧請形式は、広い意味での古式を伝えるものとして重要と記されている。

次の頁には、北山本門寺末本禅寺の本堂内陣が載る。
本禅寺には以前、日興本尊を直拝させていただきに伺った事がある。
大石寺日応の添書書判のある珍しい日興本尊で、興風談所「日興上人御本尊集」にも掲載されている。

本禅寺の日蓮御影を納めた宮殿棟礼は、主題の下に北山本門寺十三世日延の書判があり、富士門流独特の「日蓮在御判」がない。

解説文では宮殿を挟んで左が日興、右が日賢の木像と書かれているが、私は見た目では判断できなかった。
なぜならば宮殿の左の像は読経像、右が合掌印の像であるからだ。
こうした木像は、背面や胎内文書を確認しないと判別できない。

身延山の御真骨堂内陣も載るが、あえて御真骨の写真撮影はひかえたとのことである。
堂内の背面には大曼荼羅本尊の一幅が掲げられている旨の記述もあるが、僅かに見える上部から萬年救護大本尊であることがわかる。

本堂内陣の撮影はなかなかできることではなく、今回配本されたものでも宮殿を閉じたままの撮影であった寺院も多い。
その中で、富士門流の本山格寺院を含め、二ヶ寺の本堂内陣が開扉されたまま掲載されたのは、なかなかの努力であったのではないだろうか。

但し、カラー図説とはいえ全巻で15万円近くになる価格は、一般人には正直きついと感じる。





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コメント

[C2496]

四明さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。

年に数回の配本でしたが、届くとドキッとしましたね。

大石日応の評価に関しては、宗門側は高評価、宗門外からはあまり用いられない現状、やはりご指摘の通り本門宗からの離脱の経済的基盤を整えた部分と、興門派を分裂させた要因としてとの二分されるのではないでしょうか。

時同じくして、所謂「本門戒壇之大御本尊」と酷似する日禅授与の御本尊が大石寺門流に渡ったのも日応代でした。

ある意味で重要な人物ではないかと思います。


  • 2016-01-11 22:43
  • 管理者
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[C2495]

アマゾンは、書籍の価格を下げる試みを版元に提案していますが、大手書店の抵抗は激しいようです。日応は東都布教に成功したことで、本門宗から独立する経済的な基礎を作り上げました。要法寺系の「末法観心論」に反発して、「弁惑観心抄」を書くなど「法之道」等活発な言論活動を展開しました。ただ、日応教学は現在越洋会系のみ研鑽され、興風談所は明治教学と批判し、同じ達師系の充道師もなぜか言及されていません。
  • 2016-01-11 18:22
  • 四明
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