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新出 日興本尊

日蓮仏教研究第7号が届く。

今回は興門派関連の論者が中心ともいえる内容であった。
特に日蓮正宗宗門僧侶の他誌への寄稿は現代では大変珍しいと思った。

また近年では富士学林や興風談所などが中心であった興門関連の研究に、立正大学の本間博士や北山本門寺塔頭住職の業績が加わって、新出の日興本尊などが続々と報告されている。

本間博士は興門研究で学位請求論文を出された近年では稀有の学者。
伊東光栄寺に日興直筆本尊が四幅あることが既に報告されている。

そして今回、日蓮仏教研究第7号では、日蓮宗内の興門派大本山北山本門寺の塔頭住職による、平賀本土寺所蔵の新出日興本尊についての報告がなされた。

この本尊は「日興書判」部分と主題・日蓮の下の「在御判」が欠損しており、長らく伝日蓮本尊として保存されてきたものである。
かつて本土寺五十六世日真の時代には、稲田海素の協力もあって当該本尊が日興真蹟本尊であると認識されたが、「松戸市史 史料編(四)本土寺史料」にて、再び日蓮題目曼荼羅と表記されたため、その後の興風談所「日興上人御本尊集」には収録されなかったようである。

興門派研究者の活躍は、実に頼もしい。
今後の業績にも期待したい。





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コメント

[C2446]

四明さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。

これはある僧侶の富士宮から新宿まで研鑽に通い続けた成果だと思います。
あわせて、今の北山本門寺は旧興門派の伝統を受け継ぎ、衣袈裟、数珠、経本とも宗内とは異なっています。
むしろ宗派を隔てている日蓮本宗に近く、宗内の他の僧侶寺院は、法華宗系などと共通点が多いですね。

不思議といえば不思議ですが、これもそれぞれの歴史あってのこと、一概にどうなれば良いとはいえないでしょう。

ともあれ、研究という世界で宗派を超えた議論が展開されるようになったことは、一つの進展だと思います。


  • 2015-09-18 23:15
  • 管理者
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[C2445]

近代の北山本門寺は、薄墨か色衣か、樒か色花か、で揺らぎ、苦難の歴史でしたが、ようやく自由に発言ができ、自由に研究ができるようになり、堀上人の宗史学と一味も二味も異なる業績に期待します。
  • 2015-09-18 22:24
  • 四明
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