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日蓮本尊の傷について

9月20日付日蓮宗新聞に、日蓮宗月例金曜講話の要旨が掲載される。

今月は「日蓮宗のご本尊」と題して、立正大学の中尾名誉教授が話をされたようである。

ご真蹟修復に携わってきた見地からの講説には、目を引く指摘が多数見られる。
今回の内容は日蓮宗宗定の安81番本尊、鎌倉妙本寺所蔵の臨滅度時本尊についてである。
この本尊は下のほうに傷があり、15年前のお直しの際に表装からはがした時に、擦り切れて反対側が見えるくらいの状態になっていたとのこと。

これは現在のように、日蓮真蹟が貴重なものとして宝蔵等に保管されるようになったのは比較的新しいことで、昔は板や軸にはられて、常に参詣者が触れるようになっていた。
日蓮真蹟本尊の反対側が見えなくなるほど薄く擦り切れてしまっているのは、信者の日蓮を求める信仰の証でもあるという。

現在では日本仏教で触って拝むのはお賓頭盧様が有名だが、確かに直接手に触れる機会があるのなら、信者であればそうしたいだろうと思える。

これからは劣化を防ぐためにも、このような機会は一般信者には無いだろう。
金沢文庫が現在の展示が終了すると、しばらく休館になるというが、理由は保管しているものにカビが発見されたためという。
空調でコントロールされた博物館の環境でも、紙でできた史料を保存していくのは困難な時代、致し方ないともいえる。

秋から冬にかけて、日蓮系寺院では宝物の虫干し・風入れが行われるところが多い。
年に一度でも信者の目に触れる機会があるのは恵まれているといえるだろうか。




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コメント

[C2422] Re: タイトルなし

> 本当に心苦しく思います。

とんでもございません。無事に届いており何よりです。
  • 2015-07-18 21:46
  • 管理者
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[C2246]

四明さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。

中尾名誉教授は、富士門流の細かいことは苦手のように感じられます。

私は石山の漫荼羅信仰は、所謂「本門戒壇之大御本尊」が世に現れて後のことではないかと思え、少なくとも寺・庵の宝前には日蓮御影が祀られていたのではないかと思っております。

  • 2014-09-28 16:09
  • 管理者
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[C2245]

高温多湿の国土世間では、空調技術が革新しない限り、難しい事情があります。越南寺院は木造建築でなく石造建築なのも理由があろうかと。同じ富士門で石山が曼陀羅本尊、北山で御影信仰に分化していった背景はどこにあるのか、中尾氏のご所見をうかがいたいものです。
  • 2014-09-28 00:57
  • 四明
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[C2244]

行者忍辱さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。

宗務院でのご研鑽もお疲れ様です。
現代では最も多くのご真蹟にふれている一人が中尾名誉教授だと思います。
学問に関わることだけでなく、日蓮真蹟と篤信の信徒たちとの交流を想起させる話しなども、いい話だと思いました。


  • 2014-09-25 21:52
  • 管理者
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[C2243]

宗務院での、中尾先生の講話、拝聴してまいりました。やはり、わかりやすい、お話しをされます、中山聖教殿の、御霊宝は、国立歴史民俗博物館に、すべて寄託されていると、法華会の中尾先生の、講話で、拝聴いたしました。
  • 2014-09-24 23:31
  • 行者忍辱
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