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日蓮花押とジクマン-接点はあるのか-

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画像はインターネット検索で見つけた般若菩薩の水墨画である。

以前、当ブログ(第二回脱会者座談会に参加)にて般若菩薩を表す梵字の一つにジクマンがあり、この一型と云われるものを横にすると日蓮花押の一部と似る事を後半でレポートした。

今回何故画像を検索して添付したかというと、般若菩薩の特徴に着目することで何かみえないかと思ったからである。

まず、仏菩薩像の大半は眉間に白毫があるが、般若菩薩はその部分が「第三の眼」になっている。
これは「仏眼」を表すものだという。

次に手は六本あり六波羅蜜を表すという。千手観音の眷属ともいわれている。
中央に重ねられた掌には、折本のような経典を持っている。これは般若経で知恵を表すといわれる。
つまり般若菩薩は知恵を本誓としており、知恵こそが悟りを開く因であるとし、この尊を仏母と称える。

ここまでで、般若菩薩に仏眼と仏母の意義がこめられているのがわかると思う。

ついで菩薩像には珍しく、甲冑を身につけている点である。
これは通常、仏法守護のために天部尊が身に付けるもので、その代表的かつ身近なものが四大天王であろう。
般若菩薩は菩薩の中で唯一、天部尊と同じく甲冑をつけている。これは魔や障りと戦うのは知恵である事を示しているのだという。

日蓮の一期の弘通に関して、最も必要だった甲冑のようにも思える。

以上、般若菩薩に関する説明は、天台宗の「菩提樹伽耶伽耶」春彼岸号を参照した。

前回の単純に形が似ているというものよりは、一歩関連性を見出すことに近づいたのではないだろうか。
引き続き、斬新な視点から日蓮花押、不動・愛染など、日蓮大漫荼羅に勧請・記される梵字について考察を続けたい。



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コメント

[C2117]

阿呆陀羅經さん、

ご高覧並びにご教示ありがとうございます。

こちらの水墨画は、原図不明ですが、ご教示の通り貝葉を挟んで紐で結わいたものであれば、納得がいきます。

私の手元にある画像もなにか四角いものを上下紐で結いています。

長方形型でまるで羊羹のように間にものを重ねた形跡がないため、包み箱入りの折本経典かと思いましたが、逆に長方形の小箱に貝葉を入れ上下紐で結いている可能性も考えられました。

いずれにしましても、この手に経巻を持つということも、後世造像された日蓮像が説法像にしろ、読経像にしろ、手に経巻を持っていることと重なって興味を抱きました。

  • 2014-03-13 07:20
  • 管理者
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[C2116]

ご提示の般若菩薩の像容を見る限りでは、不空羂索観音に似ているという印象を受けます。不空羂索の八臂には及ばぬ六臂ながら、眉間に「第三の目」を持つところは相似です。

尚、手にしている經は折本ではなく、貝葉を挟んで紐で結わえたものではないでしょうか。
  • 2014-03-13 00:01
  • 阿呆陀羅經
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[C2114]

行者忍辱さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。

実は私も千手観音像を私蔵していますが、眉間は白毫でした。

恐らく千手観音の第三の眼は、般若菩薩からとったものと思われます。
般若菩薩が手にしているのは、折本ですから漢訳般若経典と思われ、般若菩薩の登場はかなり後期に属すると思われます。
恐らくはヒンドゥ教の影響で、ヒンドゥ教の興隆、漢訳般若経典の流布の後に般若菩薩が誕生し、千手観音の第三の眼が添加されたものと思われます。

完全な後期密教に属すると思いますが、日本に移入されたのは鎌倉期前だと思います。

本ネに関しては、私は門外漢ですのであまり興味もありませんし、期待もしていませんが、何か面白い発表がありましたら、またご教示下さい。

  • 2014-03-09 17:38
  • 管理者
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[C2113]

般若菩薩、胎蔵曼荼羅に勧請されています。佐和隆研編「仏像図典」に出ています。第三の眼は帝釈天、梵天、大自在天のようですが、容貌は女性的で、仏母と言うに相応しいかと思われます。なお千手千眼観音菩薩もチベット密教を中心に、本面の中央に第三の眼の有る像が結構在ります。それがし所蔵の清朝の千手千眼観音菩薩立像にも有ります。日蓮大聖人の花押について、今月27日の本化ネットワーク研究会にて、什門流某師より、精密な発表があります。恐れ入りますが、詳しくは検索の上、お問い合わせください。なお、こちらの研究会などで使用される、常円寺祖師堂三階の会議室に有る、千手千眼観音菩薩及び眷族像にも第三の眼があります。チベット密教の流れを汲む像で、清朝の像かもしれません。
  • 2014-03-09 17:10
  • 行者忍辱
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Author:冨士教学研究会 管理者
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今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
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