現在の閲覧者数:

Entries

池上本門寺霊宝殿 特別展「題目板碑と宝塔」を拝観

日朗墓所
今月24日までの開期で池上本門寺霊宝殿特別展「題目板碑と宝塔」が開催されている。通常は日曜日のみの開館だが、特別展の為金土日祝祭日と開館される。

また今回の特別展と連動して、霊宝殿開館時間帯に本殿裏の三師塔の内、巻頭画像の日朗の墓塔が開扉される。

霊宝殿館内では、中世の題目板碑とほぼ同年代の池上歴代の大漫荼羅が奉奠される。
日蓮真蹟は建治の御本尊である。

題目板碑は主として追善もしくは逆修の為に造立される。
池上では全般的には一遍首題が多く、次に首題及び釈迦・多宝の両尊、そして首題・両尊・四菩薩を勧請したものが三番目のようである。
しかし造立年代は首題・両尊四士が最も古く、次いで首題両尊、南北朝から近世前期にかけて一遍首題が多くなる傾向のようである。

中山法華経寺や埼玉妙昌寺には大漫荼羅系の板碑が存するが、一般的には題目板碑は上述の通りで不動・愛染も謹刻されない。
但し例外的に首題と日天・月天が彫られた板碑もあるようである。

宝塔にも墓塔と逆修塔があり、関東近郊の宝塔類は近世までほぼ五輪塔あるいはそれに近い形をしている。
この宝塔には、「妙・法・蓮・華・経」と上から彫られることが多い。
密教の「ア・バ・ラ・カ・キャ」或いは「ア・ビ・ラ・ウン・ケン」(実際にはどちらも梵字)を五字にあてはめたものである。
鎌倉方面には逆修塔になる近世の宝塔で、塔の中央に「妙法蓮華経」と両尊そして不動・愛染が謹刻されたものがあるという。

今回の特別展では日蓮系には珍しく、阿弥陀三尊の板碑も参考展示されている。
古い題目板碑はこの浄土密教の阿弥陀三尊の梵字に代表される板碑とその形状を同じくするものが多いとされる。
室町期以降に若干粗雑な板碑が流通し始めるとの分析であった。

それにしても池上境内に、上古の阿弥陀三尊の板碑が存在していたことは面白い。
池上邸の旧跡はやはり大坊か。池上家寄進の寺域(現在の池上本門寺)は、覚鑁系東密寺院あるいは台密寺院を改修してできたものでは無いだろうか。

開館時間10時から16時
入館料300円
簡易図録500円



スポンサーサイト

コメント

[C1916]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。
また種々お気遣い恐縮です。

かつて興風談所から出された題目板碑に関する叢書には、鎌倉時代のものから板碑は一貫して首題であった事が見て取れますが、今回の池上の特別展では、近世に近づくにつれ首題板碑になっていくという、富士門流とは異なる点を確認できました。

また私蔵の法号授与本尊も、西山系、要山系とほぼ同様に首題に法号というスタイルで、板碑がやがて追善・逆修ともに紙幅の法号授与本尊と変化していったものと思います。

  • 2013-11-04 22:39
  • 管理者
  • URL
  • 編集

[C1915]

月間池上の行事案内を確認致しました。ここのところ多用ではありますが、特別展、是非、伺わねばと思います。先月の御会式御逮夜の日中、ミトラサンガと妙宗連盟の掛け持ちで、一日中、池上本門寺境内に居りました。その日は、三師塔の全てが、御開扉されました。また、大坊本行寺に下る右側の、御荼毘所寶塔も、御開扉されました。霊寶殿受付にも居られます学芸員の、お上人は、とても良い方です。今月は色々有り、昨日は、田中智學門下主催の、文化の日を「明治の日」へと、衆参両院に改名を働きかける為の、国民集会(日本青年館ホール)にて行われ、会場案内ボランティアを致しました。そして間もなく、大本山北山本門寺の御会式です。管理者さんも、御多用の事と拝察致します。気候の変動が激しい昨今です。皆様、くれぐれも、ご自愛ください。
  • 2013-11-04 22:08
  • 愛国沙門
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

冨士教学研究会 管理者

Author:冨士教学研究会 管理者
ブログ「冨士教学研究会 管理者のオワコン日記」へようこそ!
日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
更新頻度は特に定めません。皆さんも時間のあるときにのぞいてみてください。

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索