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日蓮宗教学研究発表大会を聴講

先日は立正大学大崎キャンパスで開催の日蓮宗教学研究発表大会を聴講に出かける。

この大会は立正大学大学院生単位取得の為の必須になっているのか、立正院生の発表が多く、あえて苦言を呈すれば当たり障りのない内容が多い。

批判や反論らしいものは院生にはみられず、先行研究の再検討に関しても担当教授の意向が強く反映されているように思えてならない。
正直、聞いていて面白くないのである。

それに比べると、部外者ではあるものの、日蓮正宗教学編纂所の諸氏、冨士教学研究会の彰往考来氏の発表は興味深い。
また、現役研究職にある教師の発表も、持論を堂々と展開するあたりは面白い。

今回の彰往考来氏の発表は、創価学会員にしてかの謀略家北林某と関係の深い、日蓮本仏・日蓮無謬論者の山中氏の論に対する反論で、理系の彰往考来氏らしい最新科学を駆使しての論証でもあり、山中氏との論争に終止符が打たれたものと思えた。

金曜日は仕事で聴講に行けなかったが、いくつか資料のみ戴いてきた。
その中で瑜伽の必要性を論じた影山氏の発表は是非とも聞きたかったと思った。

質問はしなかったが、看過できなかったのは要法寺日辰に関わる発表であった。
立正院生ではあるが、頭髪は長く僧侶とは思えない。
興門の日蓮本仏論は日辰と同世代に活躍した、安房妙本寺日我の影響が強い。
確かに石山日有や房山日要にもその芽はみられると云われる。
しかし日辰当時すでに興門が日蓮本仏論で統一されていたかのような思考は、はっきりいって勉強不足といわせていただこう。

そもそも京都諸本山との争論は、仏像正意か大漫荼羅正意かであり、日蓮本仏云々を争点としたものではない。
興門上代には仏像造立は、その造立時期の課題提示はしつつも、仏像造立そのものを全否定するものでは無かった。

ともあれ、本年も私は発表を見送った。
先行研究を詳しく調べる時間的余裕やその能力のない私は、これまで論究されてこなかった課題に取り組むしかないのであるが、これがまた史資料の限界にぶつかる。
近代・近世の富士門流に関することは、今の関心事であり、これからも史資料・情報の収集に努めたいと思う。御芳名は記さないものの、協力して下さる諸賢にはいつも感謝している。

日蓮宗教学研究発表大会は、富士門流が盛り上げている現状であるといっても過言ではないだろう。
富士門流がいなくなれば、一般聴講者も減り続け担当教授の所論に関する追認発表だけのつまらないものになりかねない。
来年は身延山までは行けないと思うが、都心で開催の時に発表できるよう研鑽を続けたいと思った。





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コメント

[C1910]

ま、ここ数年私は大学院生のご発表は女性の発表しか熱心に聞いていませんから、土曜日は頭のほうの発表ですね。女性の研究者の方は実に熱心に調べておられるので参考になります。
  • 2013-10-29 11:08
  • 彰往考来
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[C1909]

彰往考来さん、

御高覧ありがとうございます。また過日の御発表お疲れ様でした。

大会終了後「最後の方は眠くなりそうだった」という言葉が耳についているのですが、あれは空耳だったようですね。

  • 2013-10-28 20:54
  • 管理者
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  • 編集

[C1908]

聴講お疲れさまでした。

今回の私の発表内容はとりいそぎまとめて法華仏教研究誌に投稿予定です。3日のズレについては発表の後、聴講者の方に個人的にご指摘を受け、当時の宣明暦の欠点など議論できて再考の余地があると思いました。もちろん山中講一郎氏の「犯畢の解釈」が誤りであることは決定的でしょう。

院生の人の発表ですが、私は聞いていて面白かったですね。確かに裏の教授の意向は見え隠れしますが、ひとりの発表者に終了後、先行研究がある旨をお伝えしたところ、すっとんで立正の図書館に行かれました(多分)から、若いっていいなあと思いました。
気になるのは遺文の引用スタンスですね。当然の如くいわゆる大崎ルールで判断されていますが、大崎ルールからはずれる遺文もその旨を理解しつつ検討しないと逆に結論を間違える可能性があります。

彰往考来
  • 2013-10-28 07:47
  • 彰往考来
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冨士教学研究会 管理者

Author:冨士教学研究会 管理者
ブログ「冨士教学研究会 管理者のオワコン日記」へようこそ!
日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
更新頻度は特に定めません。皆さんも時間のあるときにのぞいてみてください。

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