現在の閲覧者数:

Entries

私蔵史料を整理する

親族からは『ごみの山』と評される、主に古書店などから買い集めた古い雑誌・書籍などの資料と併せ、主に古美術商から買い集めた史料が山積している。

先日衣替えを行おうとしたところ、崩れ落ちてきた膨大なコピー資料類もあった。
こうした資料の整理が性格上下手なのである。

加えて江戸時代初期からの興門派歴代の肉筆大漫荼羅本尊・法号授与の本尊・首題本尊、御形木本尊、肉筆の書、版本など、興門派関連だけでも五十を超える史料があった。

以前、興統法縁の学僧より資料提供を受けたとき、私蔵史料の中に何か論考に関係するものがあれば御礼代わりに写真を提供しようと思っていたので、論究されていた内容に関するものがあるかどうか調べながら整理をした。

北山本門寺四十六世井上日光の大漫荼羅本尊は一幅あったが、東京中野の蓮華寺檀家に授与されたもので、直接本論考との関わりがあるようには思われなかった。
また日光の書が二種あったが、これは西山本門寺の由井日光の書であることが判った。
一書は西山本門寺貫主として、もう一書は本門宗管長として揮毫されたものであった。

要法寺四十五世瀬島日濟に関するものは、日濟開眼の称徳付法の御形木本尊一幅、明治期の法号授与本尊一幅と大正期の大漫荼羅本尊二幅で、いずれも要法寺末の檀信徒に授与されたものであり、今回の論考との接点は確認できなかった。
同じく要法寺四十六世竹部日正の大漫荼羅本尊一幅も要法寺末檀信徒授与のものであった。

その他「本門宗管長」として、北山本門寺四十四世丹治日梁の大漫荼羅本尊一幅があり、そこには「新制本門宗初代管長当選」とある。資料不足でこの意味が良くわからないが、「丹治」という苗字は要法寺系の家系に良く聞かれる。何か関係あるのであろうか。

やはり所詮は個人の収集物であり、学問的価値が確認できるものは見つけられなかった。

江戸時代初期のものでも表具を含めて良い状態のものもあれば、明治以降のものでもかなり傷んでいるものもある。
一つづつでも良いので、なおして行きたいとの思いはある。
子供たちが社会人になるまで、現状のままでもとにかく大切に保管し、いつの日かきれいになおして後世に伝えたいと思う。



スポンサーサイト

コメント

[C1907]

尚半道人さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

ご指摘の日梁本尊には不可解な点が他にもあります。
今回の日記では寺伝を尊重し、四十四世としましたが、直筆本尊には四十三世とあります。

恐らく北山のいう日厚は加歴なのだと思います。

本門宗、北山ともに日梁の存在は、スポットを当てれば面白いことが判りそうです。

  • 2013-10-25 21:04
  • 管理者
  • URL
  • 編集

[C1906]

管理人さん、久しぶりに書き込みさせていただきます。

諸資料等の保存活用でご苦慮の御様子、目に浮かびます(笑)

今般御披露の什宝類は、「本門宗」というくくりで一貫性がある、貴重な資料と存じます。

ところで、丹治日梁の曼荼羅本尊は興味深いですね。いつごろの書写なのでしょうか?

少し調べてみましたところ、丹治日梁が本門宗管長に就任したのは二回(1910<明治43>年12月および1916<大正5>年10月)となっていますね。

いっぽう、1916年3月29日に改正認可された本門宗宗制の内容は、富谷日震の言を引用いたしますと、

「これを既往の諸宗制に対照すれば一目瞭然、内容整然編制の体系具備条文の整斉殆ど間然とする処無きに似て、本宗々制沿革史上全く一新紀元を画せるものにして、蓋し宗政一新制度改正の標榜に背かざるものか」(本宗史綱1040)

としており、本門宗諸賢にとって思い入れがある改正であったことがうかがえます。

といたしますと、「新制本門宗初代管長当選」と脇書のある管理人さんご所持の曼荼羅は、当時の宗制改正に対する思い入れと自負を示すものとして、興味深いものがあります。

どうぞ大切に護持継承なされませ。
ではまた。
  • 2013-10-25 20:26
  • 尚半道人
  • URL
  • 編集

[C1904]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

皆様、史資料の整理には御苦労成されているようですね。

私の場合は、それに輪をかけてもともとの気質上整理整頓が苦手なのだと反省しております。

  • 2013-10-20 13:22
  • 管理者
  • URL
  • 編集

[C1903]

まったく同様です。智学門下の機関誌は、表紙に日蓮聖人の図が必ず付いておりますし、さらに大東亜戦争史を中心に近代史関係も集まってきますので、大変です。ある程度、結束紐でゆわいておりますが、秋も深まってまいりましたので、時間を区切って整頓にかかろうかと思います。
  • 2013-10-20 13:13
  • 愛国沙門
  • URL
  • 編集

[C1902]

彰往考来さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

その資料収集あってこそ、数々の論考に結びついていますね。
ご立派です。
発表楽しみにしています。

  • 2013-10-19 20:16
  • 管理者
  • URL
  • 編集

[C1901]

>親族からは『ごみの山』と評される

私も全く同じ事を言われています。家内からは「全部捨てろ」とか、「あんたが死んだらどうするの」(心配しているのではなくて処分が大変という意味)とか言われています。
蔵書は雑誌も入れると推定2000冊は優に超え、A4で5センチ幅のファイル換算で50冊以上のコピー資料を抱え、整理しきれません。
このままでは家が傾いちゃう!床が抜ける!先般の東日本大震災で傷んだ家が持たなくなってしまうという思いで日蓮関係以外の書籍約200冊を今年のお盆休みに処分したのですが見かけはほとんど変わらなかったです。とにかく行き場の無い書籍が行き場を見つけただけでしたから。

彰往考来
  • 2013-10-19 19:36
  • 彰往考来
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

冨士教学研究会 管理者

Author:冨士教学研究会 管理者
「冨士教学研究会 管理者のblog」へようこそ!
宗教(特に富士門流関連)、政治、経済、社会の課題について、自分なりに感想を述べていく場とします。必要に応じ立証形式になる場合もあるかと思いますが、基本は「感想」を述べる場です。ご理解のほどお願い申し上げます。
但し、感想といえども他者や団体等に対するヘイトととらえられる場合、人権・名誉等を著しく侵害し、法令に反すると思われた方は右下の「管理者への連絡」からお知らせください。記事の削除等、必要な処置をとらせていただきます。

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索