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一個人【保存版特集】日本の新宗教入門

宗教学者・島田裕巳氏も寄稿する「一個人」は、宗教や歴史関係の特集がなかなか面白い月刊誌である。

本年9月号は保存版特集の「日本の新宗教 入門」である。
定価は680円と手ごろである。

新宗教の各論に入る前に、全宗教法人信者数ランキングが掲載される。
これは文化庁の宗教年鑑平成24年版及び各教団の公称人数によるが、創価学会に関しては信徒数ではなく世帯数なのでわかりにくいが、大凡1000万程度が実質会員数であろうと思われる。

このランキングによると、1番は神国日本を代表する神道が群を抜いて不動のトップにある。
信徒数は9000万人を超える。

次は1000万を超えた「幸福の科学」となっている。
そして3位が創価学会となっている。
このランキングでは、創価学会は幸福の科学に追い越されてしまったことになる。

続いて本願寺派4位、浄土宗5位、日蓮宗6位と創価学会を除くと題目系教団は念仏系教団に負けている。そして高野山真言宗7位、大谷派8位、立正佼成会9位、曹洞宗10位となっている。
鎌倉新仏教の母体となった天台宗は11位であり、12位はなんと顕正会となっている。
13位霊友会、14位仏所護念会、15位出雲大社教、16位真言宗豊山派、17位天理教、18位PL教団、19位真如苑、20位世界救世教となっており、日蓮正宗は20位以内にも入っておらず100万を大きくわっているものと思われる。

この上位20教団の内、新宗教は半数の10教団であり約3000万人である。
神道の約3分の1に迫る勢いなのである。

各論の創価学会に関しては島田裕巳氏が監修しており、胡散臭い批判文は一切載らない。事実をありのままに記している。
座談会の様子も載りこの座談会と、他の教団との違いとして横線(地域型組織)があることが信徒数拡大に大きな役割を成したとみる。

公称世帯数に対して、島田氏は実質の活動家勢力は250万人程度と分析する。
これは現実的な数字だと思う。
私の経験からは、統監100名の部で積極的な活動家でほぼ常時活動可能なのは5%程度である。
その他に仕事や家庭の都合さえつけば積極的な活動が期待できるのがさらに10%程度。
そしてこの15%の活動家が激励等に歩き、その時々で活動に参加するのがさらに10%程度で合計25%程度が常時動いていると実感していた記憶がある。

あくまで『公称』800万世帯ではあるが、未成年・未活動を含めて1000万程度は会員数があると思われるため、数字的には信憑性があるとみる。

今回の参院選では750万を超える得票を公明党は得た。
活動家250万票に加えて、未活動家と会員外で倍の500万票を獲得したことになる。
数字的には昔からいわれていた、活動家一人が一人の未活動家と一人の友人を支持者にすれば良いという数字である。
こればかりは組織によってかなりの差はあるが、今回の参院選では池田氏の陣頭指揮無しにて、ここまでの数字を出してきている。

公称信徒数第2位の幸福の科学が、幸福実現党を結成して政界進出を目論んでいる昨今、今さら公明党に対する「政教一致」批判は通用しない。

現在、大きく発展していく過程には無いが、確実に一定の信徒数を確保し、支持政党が政権与党にある創価学会の動向は、これからも注意して観ていかなくてはならない。
そして、その中で本来宗教によって救われるはずの人が、かえって組織の中で苦しんでいる現状もあること、仏教として、日蓮系の教団として、その教学は完全に破たんしている事。
そして、いまだに紛争を続ける対立教団・日蓮正宗大石寺の「本門戒壇之大御本尊」から離れられない事を、幸いにも脱会できた私共は語っていかなければならないと思う。





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コメント

[C1844]

時間のムダだと思いつつ・・・。どうも理系人間の悪いくせで数字が出てくると信憑性などを検証してみたくなるものですから。

公明党の得票数が創価学会員数を表さないのはいうまでもありませんが、それでも、その数字に係数をかけて実態数を推測することはできるでしょう。「活動家250万票に加えて、未活動家と会員外で倍の500万票を獲得」という数字はそれなりに信用できる数字であると考えます。活動家といってもレベルの差はありますし、未活動家でも選挙は公明党に入れる人も結構いるようです。未成年と未活動家を入れて創価学会員数の実態は500万人くらいでしょうか。公明党の政党支持率を人口1億2千7百万人にかけるとこのくらいの数字がでます。(1億2千7百万人 x 4%=500万人)

日本神道の9000万人は日本人なら皆日本神道の信者ということであれば理解はできますが、それであるなら意味ない数字です。

さて、幸福の科学さんですが、選挙の得票数に係数をかけて実態の信者数を推測すると、その数字はけた違いに統計数1000万人という数字とかけはなれていると思います。幸福実現党は、比例区では46万票程度のようですから、活動家はそれより少ないと考えるべきでしょう。仮に活動家25万人としても未成年などを入れ実態は80万人くらいとするなら会員統計数1000万人とはけた違いです。創価学会の場合、会員統計数1000万人、実態500万人(あくまで私の推測)であるならけた違いに離れているとは言えないでしょうね。創価学会と幸福の科学さんでは選挙に対する対応が大きく異なるのか、そもそも統計上の数字が大きすぎるのかよくわかりませんが、おそらく両方の理由によると考えるべきでしょう。選挙に対する対応がどのように異なるかは推測の域をでませんが、どのような組織であれ、お金を使って政党を組織し、出馬する以上は当選させる戦略があるはずと思うのですが、私の理解を超えた世界のようです。なにせ全候補、供託金没収ですからね。それにしても幸福実現党に美人候補が多いのはなぜでしょうね。私のまわりにも美人なので幸福実現党の候補に入れるという人いましたよ。もちろんその人は幸福の科学の信者さんではありません。

彰往考来
  • 2013-08-01 13:03
  • 彰往考来
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[C1843]

彰往考来さん、

幸福の科学のかたを持つ気は毛頭ありませんが、以下のご意見には異議があります。

>この数字が確かなら先の参議院選挙で「幸福の科学」の議席ゼロはありえないわけです。

これは創価学会員から見た視点でしかないと思います。
創価学会員のような集票活動を、他の教団が行っているという話は全くないでしょう。

創価学会の集票活動は異常で、グレーな部分が多分にあるのは御存じの通りです。
私が青年部の活動家のころは、完全にクロの選挙活動を組織をあげて行っていました。

その創価学会側からのみかたで判断するのは早計だと思います。

創価学会は国内での勧誘に限界が見えたため、海外にそれをうつしただけです。
まして選挙戦はZU(全有権者)で比率を出すわけで、世帯は関係なく有権者会員数で別名簿を作成し活動しますね。
その経験から、私が経験した組織の長としてのパーセンテージは、恐らく妥当なもので、それに近い島田氏の数字もあてになるものと思います。


  • 2013-07-31 19:18
  • 管理者
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[C1842]

>次は1000万を超えた「幸福の科学」となっている。そして3位が創価学会となっている。このランキングでは、創価学会は幸福の科学に追い越されてしまったことになる

そもそも宗教年鑑の数字は自己申告によるものでしょうからあてにできませんし、本人は辞めたつもりでも手続き上は辞めたことになっていないケースも多いですから重複しているのでしょう。
この数字が確かなら先の参議院選挙で「幸福の科学」の議席ゼロはありえないわけです。もっとも「幸福の科学」の信者が自民党などに投票(さすがに公明党はないでしょうが)した可能性もあるわけで実態は不明ですけどね。

こんないいかげんな数字をもとに議論している宗教学者の本もありますが、どうでしょう。この数字を基にした解析など時間のムダと思っているのは私だけでしょうか。もっともこれしか数字がないのも実状ですが。

彰往考来
  • 2013-07-31 07:59
  • 彰往考来
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[C1841]

四明さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

確かに自分の歩んできた道をふりかえっても、ご教示の通りだと思いました。

班長から地区リーダー、部長、本部長と副役職を飛ばした人事を受けてきましたが、それ以降は選挙で良い結果が得られず、正役職に就くことはありませんでした。

しかし巨大組織は人の活用が上手いもので、私のような組織の長から外れた人間を広宣・教宣といった裏部隊で使ったわけです。

指導力が欠けても、活きのあるうちは使う。
人を駒とするのはプロフェッショナルといえますね。

ま、そんな世界に長く居てしまったので、中論や唯識三十頌などは理解にほど遠いのですが、こうして恥を晒すことで、諸賢より様々なご教示を得ることができます。
組織には多く騙されてきましたが、学者先生方にもそれに匹敵するほど騙された思いがあります。
組織のご都合指導は、脱会した私はもはや聞くことも無いでしょうが、今後は学者先生の御説も鵜吞みにしないで、参考程度に留めるつもりです。

気になったことは自分で納得がいくまで調べ学習する。今はこれが自由に出来る身となった事が本当に幸せに思います。

  • 2013-07-29 21:54
  • 管理者
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[C1840]

所謂新宗教系は、数年に一度大規模な人事異動があり、役職の昇進は活動家にとっておそらくインセンティヴになっているのでしょう。政党、教育、機関紙、出版、書店、運送会社に至るまで総合商社的自己完結的制度は、学生活動家にとっては魅力的なやりがいのある就職先でもあり、結婚の機会も増え、選挙で集票すればするほど無量無辺の功徳が湧くのでしょう。あともうひとつ自民党の護憲派の一部が公明党に自民党改憲派のブレーキ役として期待票を投じています。龍樹・世親は印度哲学の最高峰であり、『中論』の比類のない鋭さ、『倶舎論』の百科全書的な広さは、現代思想はまだ龍樹・世親を超えてはいない、と思います。最近の欧米人に瞑想修行が広がっていますが、現代ヨーガの展開も含めてもうひとつの仏教の流れでしょう。
  • 2013-07-29 19:03
  • 四明
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[C1839]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

一個人は意外に面白いですね。

新興宗教優勢の中、ベスト10でみると伝統教団
(鎌倉新仏教含)が頑張っているのがわかりますね。

その中でも題目系伝統教団は唯一日蓮宗だけです。
日蓮宗の責務は大きいですね。
禅・真言の諸宗をしのぎながらも、念仏系と新宗教系に先を行かれるのは、日蓮宗としても不本意なのではないでしょうか。

しかしだからといって、「折伏」の曲解と他宗批判の行き過ぎには十分注意し、信仰教団のそれと同等にならないでほしいです。

加えていえば、やはり檀家寺が安住しないことが大事かと思います。

  • 2013-07-28 20:08
  • 管理者
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[C1838]

一個人の保存版は、数ヶ月前に第一弾として「日本の仏教宗派入門」が発売された。資料としてまとまっているので購入し、知り合いのセレモニー業者氏も「是非、買います」と申してました。目を引くのは題目系宗派の分派図ですが、国柱会の流れのところに「正法会」と言う教団が出ております。智学門下連合会に正法会なる教団も、法人も全く無いのですが、ウイクペディアを検索すると正法会が出ております。田中智学先生の智の字も無く、排他的なカルトぽい内容の反面、七面山に会員を登らせると有り、不思議な団体です。田中智学居士の、ご次男、田中澤二居士が創立した立憲養正会の関係者氏に聞きましたが「正法会なんて知らない」との事。また6月末に身延に宿泊し、弟子の一人(埼玉県の方とは別の方)の日蓮宗教師認証式(身延山朝勤終了後)に付き添いましたが、前夜、仏所護念会で宿坊も旅館も、ほぼ満員で、やっと泊まった状況でした。仏所護念会に関しては、様々な批判も有りますが、彼等は思親閣に徒歩で登詣します。この点は、すごいと思います。しかしながら数が多ければ良いと言うものではありません。
  • 2013-07-28 15:58
  • 愛国沙門
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