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明治観音堂

観音堂
画像は先日都内を散策している時に通りかかった明治観音堂である。

正観音の背面に縮小された日蓮大漫荼羅があるのがわかる。
御堂の横には題目の入った塔婆もたてられていた。

篤信の日蓮宗信徒、新田新作によって昭和二十五年十二月に建立されたものである。
「明治観音堂建立の由来」には「本堂は昭和二十年三月十日の戦災に依り死没せる幾多の霊の冥福を祈るため建立す」とある。

最も被害者が多かった、昭和二十年三月十日の東京大空襲に由来しているのである。

名前が「明治観音堂」となっているのは、新田建設社長であった新田新作が明治座を立て直し社長となっていた事に由来すると思われる。

もとは侠客の世界に生きたと云われる新田が、どんな理由で足を洗い篤信の日蓮宗信徒となったのかはわからない。
しかし軍人ではない先の大戦の「英霊」と呼ばれない戦没者の慰霊を続けているのである。

年に一度、靖国神社に行って、何か先の大戦の慰霊を行っているかのようなポーズをとる政治家より、よほど良いことをしているようにみえた。

それにしても今回の都議選は酷かった。
投票率が低くなると、ここまで組織選挙になるのかと思うとうんざりする。
自民・公明・共産といった、バックに組織のある政党だけが勝ったかのようにみえる選挙であった。
こんなことで日本は良いのだろうか。
次の参議院選挙からはネット選挙活動が開始される。
組織政党には必ず裏がある事を、有権者は良く認識し、組織に支援された政党が影響力をのばさない為にも投票行動を起こすべきだと思う。

既に力を失った労働組合は、高い組合費をかき集めて何の役にも立たないのであれば、さっさと解散すべきだと思う。
組合職員の人件費を負担するだけ無駄である。
もやは労働組合の時代は終わったのである。



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コメント

[C1819]

お礼にかえて、
小生の共感と危機意識をかりたててやまない、名著からの引用を贈ります(出典略)。

「敢えて言うならば、水平化を試みる人間は決して平等を生み出さない。市民の多様な階層から成り立つ社会では、必ずや一部の人々が高い地位を占めるはずであり、従って、水平化する人間は事物の自然的秩序を改変し歪曲するだけである」

「憤怒と狂乱は、慎慮と熟考先見性が百年かけて築き上げるものを、ものの半時間で引き倒すだろう。古い体制の誤謬と欠陥は、目に映り手で触れられる。それらを指摘するのには、大した能力は要らない」

「平等は世界にとてもよいことをもたらすが、後に示すように、人々に極めて危険な本能を吹きこむことは認識しなければならない。それは人間を互いに孤立させ、誰もが自分のことしか考えないようにさせる。・・・・・・宗教の最大の利点はこれと正反対の本能を吹きこむところにある」

「戦うべき重要な相手は、だから無政府状態や専制というより、両者をほとんど差別なく生み出すことのあるアパシーである」

「民主主義的社会主義という、この数世代にわたって君臨している偉大なユートピアは、実現不能であるだけでなく、その実現のために努力することは、今日それを望んでいる人々でさえほとんど受け止めがたいような、またく異様な結果をもたらすものでしかない」

「構成員がまったく同じような思想を持つ強力で人数の多いグループは、社会の最善の人々からではなく、最悪の人々から作られる傾向がある」

「人はグループの旗を振りかざして行動する時、グループ内ではその一員たるよう彼を抑制していた道徳的な束縛を、一挙に振り捨ててしまうのであろう」


〔引用者注〕「アパシー」はこれまで"政治的無関心"の意味で用いられてきたが、”道徳的頽廃による人格退嬰”と理解するのが至当。
  • 2013-07-07 13:07
  • 尚半道人
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[C1818]

泰西のオックスフォード、ケンブリッジに見られるエリート育成は、ノーブリス・オブリージュの必要条件がクリアできていれば、例えば連合王国のジェイムズ・キャメロン首相のように、社会的なコンセンサスが得られると存じます。仏国も行政にはエリートが指導すべきだというサン・シモン主義が貫かれています。特権階級といっても貴族階級といっても社会に還元する何かがあれば、容認されるはずです。仮に既得権益を貪るものであればエジプトのように革命が起きるでしょう。富士学林も本来の趣旨は僧侶のエリート教育のはずです。富士学林大学科のカリキュラムも、授業内容はともかくとして、前記の趣旨のはずです。英仏など西方諸国は貴族の名残のエリートと大衆が完全二分化されている階級社会です。米国はロウ・スクールのような大衆が試験でエリートになる機会があり、少し事情が異なるようです。例えばバラック・オバマ大統領のように。日本はエリートと大衆の間に中間層が厚いことが他国と異なる国土世間でしょう。今年のセンター試験の国語の平均点を下げた小林秀雄氏の難解なエッセーを見ても、学者でも大衆でもない中間の文芸評論家という職種が論壇に生きているわけです。この中間層の存在が新宗教系団体の在家幹部、在家僧、在家教学幹部など多く生み出しています。新エリート教育が僧侶の再生になるはずです。
  • 2013-07-06 17:14
  • 四明
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[C1817]

四明さんに
小生のコメント(2013-06-21 13:12)に対してご応答いただき、ありがとうございます。

ひとつ申し添えておきますと、僧侶同士が宗派をこえて親和性を抱くこと自体、小生には基本的に拒否反応はありません。なぜならば、エスタブリッシュメント層はいつの世でも少数によって構成され・同じ階層で親和感をもつのは自然なことだと思量するからです。

20%の働き蟻を80%から隔離すると、20%のなかでさらに80:20にふたたび棲み分けがなされるといいます。
「パレートの法則」(80対20の法則)ですね。

これが、エリートの存在意義であり、“大衆”の出現背景でもあるのでしょう。その意味でも、エリートがつねに大衆から見るべき意見や人材を汲み上げて“エリート化”し、大衆はエリートに敬意を表する姿が望ましいといえましょうか。

管理人さんのお怒りも、僧侶の否定ではなく、「僧侶よ、エリートたれ!」との叱咤と受け止めた次第です。

ただし、“大衆”はエリートを下方にひきづり下ろす働きをもっぱらにしますので、短絡的に“大衆=正義”とするわけにはまいりません。その意味でも、意見を言上する大衆側にこそ、慎み・自制というタガをはめておくことが重要となります。そうでなければ、秩序破壊と要求が輪廻する“負のスパイラル”に陥ること必定です。今日の日本のように。

エセ・エリートと大衆専横が、この国を覆う二大病理です。

日蓮聖人が「国主の恩」を挙げられていることは、天賦人権説を盾にとった・国家への無礼な要求が絶えない現今の世情を否定するものにもなっていることに、最近気づきました。「教主釈尊の出世の本懐は人のふるまいにて候」「礼節の中に衣食あり」が心に刺さります。

管理人さん、四明さん、今後ともご教導のほど、お願い申し上げます。
  • 2013-07-03 18:46
  • 尚半道人
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[C1816]

四明さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

それにしても御詳しいですね。
戦前戦後に日蓮・法華の教団、檀信徒が活躍していたことは、創価創作物語「人間革命」を過去信じ込んでいた私には、全く知識の無いことでご教示に感謝します。
  • 2013-07-02 22:27
  • 管理者
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[C1815]

大東亜戦争の終戦に天皇のご聖断を仰ぐという道筋をつけた鈴木貫太郎総理も、篤信の日蓮宗徒です。東海道の大物侠客の故人も、そうです。山一戦争の調停にあたり街の平和を取り戻しました。法華経から経済書までの幅広い読書家でもありました。尚半道人さんのご投稿を読み、矢張り日蓮宗も日蓮正宗も僧侶の属性に価値を置く国土世間・衆生世間と感じるところであります。熟覧の基準を何処に置くのかは、各宗により相違するところ多く今後の論議が喫緊でしょう。海外布教の最前線では特に台湾、東南アジア、インドは寺院主導を求める声多く国土世間により論議が分かれるところでしょう。社会福祉の現場の中で学者が有償で実務者が無償労働とはあまりにも不条理です。
  • 2013-07-02 21:16
  • 四明
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[C1814]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。
確かに戦勝者側の裁きで、本来A級戦犯であるべき人間は、戦後ものうのうと生き延びていたかもしれませんね。よくある話です。

しかし現在の歴史では、記述の御三方がA級戦犯であることをひっくり返すような論証は無いようです。

むろん、国難の時に軽微な犯罪で刑務所に逃げ込んだ創価学会の幹部たちもいるわけです。

いまを生きる人が、誰をどのように評価するかは色々あるでしょうね。

新田氏がどのような縁で右翼・仁侠の世界から、法華信徒になったか、もともとの宗旨が日蓮宗だったのか、少し興味がわきました。

  • 2013-06-26 23:34
  • 管理者
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[C1813]

明治座の新田社長が、法華の信者で、東京大空襲の殉難者を慰霊する観音堂を建てられたのですか。すごい事です。法華の観音様と言えば、熱海市伊豆山に興亜観音堂(法華宗陣門流)が在り、東条英機氏、松井岩根氏、豊田副武氏など、勝者が敗者を事後法で裁き、巣鴨プリズンの露と果てられた、いわゆるA級戦犯とされた日本陸海軍の指導者の、御霊を供養しております。私も一度、参拝し、読経、唱題致しました。彼等の多くの部下の将兵の戦場となった太平洋が、眼下に見渡せる山上です。三角波が立ち、荒ぶる御霊の声が聞こえるような経験でした。靖国神社に彼等が合祀されて国際問題になっている事は、周知の事ですが、どうも東条氏等の御霊は興亜観音堂の方が、提婆達多成仏の法華経に供養され、居心地良く居られるのではないかと思われます。東京は原子爆弾では有りませんが、米軍の激しい攻撃を受けた、最大級の被災地でも有ります。私達、都民が何気なく居る、この場所でも、焼夷弾で大火傷を負い苦痛の中に事切れた方が、おられたかも知れないです。夏の時期、考えてみたい事です。
  • 2013-06-26 22:54
  • 愛国沙門
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Author:冨士教学研究会 管理者
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それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
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