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「日興作也」

本満寺御書
画像は本満寺御書の影印で、戒法門と新池書の間に記されるものである。
「乾私云日澄観心本尊抄〇〇〇日興作也」とは、同じく本満寺御書に載る録外「鎌隼問答」の巻末に書かれている文言とほぼ同一である。

鎌隼問答の巻末には古文書解読に疎い私でも、「乾私云日澄観心本尊抄私〇云ハ日興作也」とまで読み取れる。

御書編纂の大成者・日乾は、戒法門と鎌隼問答を、日澄撰述の何らかの観心本尊抄注釈書の記述をもとに、日興の著述としているようである。

一般にはこの「日澄」は、日蓮聖人註画讃で知られる円明院日澄とされるがどうであろうか。
確か重須談所の初代大学頭も日澄であったように思う。

もし重須談所の日澄の著述を典拠としているなら、両書の日興撰は疑い無いものとなる。

戒法門は五戒と五大・五季等の関係を記す、密教色の強い文書である。
なお五季とは四季に土用を加えたものである。

巻末には「日蓮在御判」とある。
これが日興撰であったなら、日興は日蓮に仮託した偽書を作成していた事も視野に入れなければならない。

また戒法門の次の新池書も「御使日興」とあり、現在偽書とほぼ認定されている新池書も日興が日蓮の使いとして書いた事になっている。

他門出版の御書も、興門の歴史を探る上で貴重な史料であること感じる。



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コメント

[C1670]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

私も所詮二次資料に頼らざるを得ない状況にあり、情けない思いもあります。

古文書、漢文、パーリ、サンスクリット、このあたりを原文直読できる能力があればと思うばかりです。
もし自由な時間を増やせたなら、一次資料解読力を身につけ、立正や興風に対抗したいです。

  • 2013-02-04 18:20
  • 管理者
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[C1669]

現在、御遺文全集、或いは御書全集として刊行、頒布されている書籍としての「御書」のイメージから、全ての真蹟や、六老、中老の写本が、全部、別々の紙に書かれているような錯覚を抱きますが、宗祖御自身も一枚の料紙の、両面に別々の御書を記されておられる例が数多あり、或いは行間に、六老他、先師が記されたり、或いは、写本など、文献学的に、ありとあらゆる形になっている事が、立正大学や興風談所、本ネ研などの各師氏の論究により、解って来ました。彰往考来様も、もちろんです。しかし日興上人の手に拠る、写本や行間記入の、多さは、他の御弟子方に抜きん出ておられる。すごい事です。日蓮大聖人は本化上行、日興上人が本化無辺行と伝承されることも、宜なるかなと、思われてなりません。
  • 2013-02-04 05:03
  • 愛国沙門
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今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
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