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資料紹介「駿河23号」

駿河23号

「駿河」は昭和40年代以降に、駿河郷土史研究会によって発刊されていた、非売品の郷土史料誌である。

今回紹介の駿河23号は以下の内容となっている。

題字 現衆議院議員 斉藤滋与史(当時)
巻頭言 会長 鈴木富男
版画に現れた郷土の姿 富士市立中央図書館 奈木盛雄

一、実相寺と日蓮 会長 鈴木富男
二、駿州富士郡賀嶋庄水戸嶋村差出村鑑帳 塩川辰義
三、宗門秘帖 中世の富士門徒(一) 山口稔
四、増田平四郎について 渡辺八郎
五、古瓦 梅島満
六、近江南湖畔周辺を尋ねて 志田喜代江
七、土屋重朗著「静岡県の医史と医家伝」のすすめ 静岡大学教授 若林淳之

事務局より

なお「無断禁転載」となっているが、目次の紹介でも抵触するであろうか。
問題があればすぐに修正したい。

会長・鈴木富男氏の論考は、日蓮の岩本入蔵を肯定する内容であった。
論考中-「光照」によると-として、実相寺の学頭・智海法師が日蓮在山中に帰依し日源と名乗って改宗したことを引いている。そして日源に反発して、薬師如来を遷座したのが四十九院であるとしているが、この「光照」とはなんであろうか。人物と思われるが、これについての詳細な説明が無い。
もう一つ消去論法で、正嘉二年二月から文応元年にかけての日蓮の所在が明らかでないことから、岩本入蔵はあったとみるべきだと結論している。

山口稔氏の論考は、「中世」というよりは、中世末期から近世初頭にかけての富士門徒の動向がメインとなっている。参考文献の明示が無いのが残念であるが、徳川家康の二箇相承披見など、過去に富士門流信徒の掲示板にて議論されてきたことがまとまっている。

駿河郷土史研究会は、巻末の連絡先は既に使われておらず、解散した団体だと思われる。
富士門流を含む日蓮党とは切っても切れない駿河國だけに、存続していてくれたら研鑽の手引きになったと思い残念である。



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コメント

[C1664]

四明さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

永師門、なるほどと思います。
永師門流は大石門流と同じようで、一線を画しておいた方が良いというご教示ととらえました。

重要人物にかぎって、その文書の公開が消極的なところも実に怪しいところです。

最近は石山にも創価にも、英邁な研究者がいる事を認めている立場ですので、そのような方々に是非一石を投じる研究を期待したいものです。


  • 2013-01-30 19:33
  • 管理者
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[C1663]

在野の研究者でも富士門流研究専攻は少ないようで貴重な発表媒体です。最近ではスマホ閲覧が雑誌に圧倒し、紙媒体の活字離れが進んでいますが、目が疲れない、視力低下防止には矢張り紙媒体が適切でしょう。女性中心にコンタクト人口が激増している一方では。剛力氏主演の古書店は新たに活字の魅力を伝えるのではないでしょうか。宗祖の岩本入蔵で一切経を読まれたといわれます。おそらく叡山遊学に次いで、二度一切経読破したことになります。宗祖の学習法は、経釈の要文を書き写すことにあったのでしょう。まづは客観主義的に原典、次に裏技で関東天台の四重興廃説を摂取衣用したのでしょう。不受布施派が岡山千葉で今でも遺跡が残っているのに、三鳥派があとかたもなく痕跡が消されているのは不自然です。永師門に手引きした者がいたことがあるのでしょう。
  • 2013-01-30 18:50
  • 四明
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[C1662]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

たまたま三鳥派関連の資料をあたっていたら出会った資料でした。

俗人でも日蓮研究に力を入れている人たちがいることは、私にとって励みでもあります。

  • 2013-01-27 21:31
  • 管理者
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[C1661]

尚半道人さん、

御高覧並びにご教示ありがとうございます。

仰せの通り、現在も続いているようです。
私蔵分の連絡先の電話が使われていないだけだったようです。

日蓮関連の小論もいくつかあるようですが、手元にあるものは参考文献などの明示が乏しく、根拠を探る上では少々難点が残ります。

しかし三鳥派関連の研究もあるようで、関心はあります。必要な部分が入手できなければ御教示戴いた方法で、国会図書館に複写依頼ができればと思います。

  • 2013-01-27 21:29
  • 管理者
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[C1660]

岩本實相寺、賀嶋荘に関する資料は、熱原賀嶋法難、立正安國論御執筆と密接に関わりますので、おっしゃるとおり、重要ですね。管理者様に於かれては、いつも、貴重な情報をいただき、ありがとうございます。
  • 2013-01-27 19:37
  • 愛国沙門
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[C1659]

管理人さん

「駿河郷土史研究会」(旧名・吉原郷土史研究会)は、まだ活動していると思われます。

富士市が本拠点のようです。


最新号(66号;2012年4月発行)が、静岡県立図書館等に架蔵されていますし(ただし貸出不可)、最新号には活動報告が掲載されています。

国立国会図書館にも、数部の欠号除いて所蔵があるようですが、ページ数がわからないと複写依頼ができないうらみがありますので、目次の複写依頼をしたあとで本文複写サービスを利用されるか、実際におもむいて該誌閲覧・複写依頼をするしかないようです。

とりいそぎ用件まで。

追伸:
目次転載の23号は「特集・実相寺と日蓮」ですね。
  • 2013-01-27 19:15
  • 尚半道人
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日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
更新頻度は特に定めません。皆さんも時間のあるときにのぞいてみてください。

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