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『さんぼうさん』

さんぼうさん
昨日は晴天に恵まれ、無事、東光山實成寺第四十五世晋山式が行われた。
有縁の各聖並びに檀信徒で、普段はひっそりとした柳瀬の本山周辺も、この日ばかりは大賑わいであった。

私はこの晋山式に先立って、先般の三鳥院日秀に関する記事の続きで沼津市愛鷹に。

巻頭の画像は地元の人々から「さんぼうさん」と呼ばれる「三宝堂」という小堂である。
三宝堂は三鳥派が弾圧によって幽閉された場所と伝わるところに建てられている。
その敷地内に、『正徳二年八月十三日』の日付の入った石燈籠の一部が残っている。

正徳二年は大石寺が天英院により幕府から「黄金千二百粒及び富士山の巨木七十本」の寄進を受け、これに日永・日宥らの九百両が加わり、後に現在の大石寺三門ができたのである。

この正徳二年八月は、三鳥院日秀の七回忌に当たっており、三宝堂敷地内の石燈籠は、三鳥院日秀の七回忌後の旧盆の入り(八月十三日)に造立されている。三鳥院日秀の供養と何らかの関係があるのではないだろうか。

大石寺三門の建立に貢献した日永は常在寺住職から石山歴代に晋山している。江戸常在寺で日精のもと、年代的には三鳥院日秀と面識があったに違いない。

三鳥派弾圧が、天英院を取り込んでの幕府からの資金調達が目的であったのであれば、三鳥派が日精のもと江戸で展開した布教活動は、当時の御法度でありこれほど邪魔なものはない。

また過去のブログ記事でもふれたが、三鳥派の化義は平田篤胤の「出定笑語附録」に記されるごとく、僧は薄墨の衣を纏い、中央に大漫荼羅、向かって左に日蓮御影、向かって右には「得モ知レヌ異像」と表現しているが、これは門祖日興の御影であろう、つまり石山でいうところの別体三宝形式である。

盛況の柳瀬の地と異なり、静寂なこの愛鷹の地に「さんぼうさん」と呼び親しまれる、「三宝堂」が伝存するのも、三鳥派が弾圧に耐え三宝化義を護り伝えたからではないだろうか。

今の私は日蓮本佛論者ではない。
しかし三鳥派が石山門流の正当であったにもかかわらず、『金』欲しさのために石山より「異端」とされ、加えて当時の檀家制度の中、堕落した坊主は認められ、決死の信念の元、覚悟と決断によって布教の道を選んだ先師が邪教と断ぜられたままでよいのだろうか。

さて昨日は恐らくもう一つ大いに盛り上がった場所があるはずである。
そう衆議院解散後で創立記念日を迎えた創価学会。
「永遠の指導者」存命中最後になるかもしれない、この衆議院議員選挙に何としても勝つために、勢いをつけているに違いない。
現在の小党乱立は現行の小選挙区制度のもとでは、組織票を持つ政党に有利である。
大同団結・選挙協力・候補者調整をしなければ、大政党と組織票を持つ政党に小党はつぶされてしまう。
そんな危惧を持ちつつ、一有権者として最良の判断をしていきたい。



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コメント

[C1543] Re: タイトルなし


以下、訂正致します。

誤:御伝が多く、

正:誤伝が多く、
  • 2012-11-19 19:37
  • 冨士教学研究会
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  • 編集

[C1542]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。
また昨日は遠路お疲れ様でした。
私は川奈へは移動せずに帰路につきましたが、東名が事故に次ぐ事故で、大渋滞となり6時間以上かかって帰宅しました。
三鳥派に関しては御伝が多く、これからの作業になると思います。
引続き三鳥院日秀の汚名を晴らすべく調査・研究を地道に続けていきたいと思います。
「さんぼうさん」は非常にわかり難いところで、地元の人でなければわからない場所でしょう。
一寸オカルトチックな話になりますが、晋山式へ向う前の短時間で辿り着けたのは、まるで三鳥院日秀に導かれたとさえ感じ、鳥肌が立ちました。

  • 2012-11-19 18:33
  • 管理者
  • URL
  • 編集

[C1541]

三鳥派についての御教示、ありがとうございます。大変、参考になります。柳瀬實成寺御晋山式、御参拝、御苦労様でした。私は、行列が到着する少し前に、山門前に着きました。前日の悪天候と打って変わり、好天に恵まれ、非常に良い晋山式でした。受付を済ませる前に、本堂前に、立っておりましたら、枯れ葉が一葉、パラッと手の内に落ちて来ました。梨の枯れ葉ではありませんが、日尊上人の故事が偲ばれる現象。御挨拶の封筒に入れ、記念に保存致します。不思議な事が起こるものですね。祝宴会場では、前から存じ上げている、同年輩の、お上人と、より一層、親しくなりました。また、隣合わせた、御老僧の方より、本門宗の化儀の真髄を伺いました。大変な収穫です。大学の同級生で、都内から四国の、お寺に入られた、お上人とも、久々に会話でき、良かったです。昨夜は、沼津南口の定宿のホテルに泊まりましたが、その近くに日蓮宗系が強い、仏具寺院用具店が在り、其処にも寄ります。日蓮宗の中の興門流と大体、取引が有り、金具着きの、四本房の数珠も注文後、短期間で出来るそうです。
  • 2012-11-19 17:29
  • 愛国沙門
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Author:冨士教学研究会 管理者
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日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
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