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興門古寺訪問記―冨士山上行寺―

上行寺
大山を下山し県道44号線を行くと途中に旧本門宗で西山本門寺末の冨士山上行寺がある。

最初に歴代墓所にて自我偈一巻を読誦。
続いて本堂を参詣、御住職に御朱印をお願いした。
御朱印を書いていただいている間お茶を戴き、したしく御本尊を拝させていただく。
薄墨・読経の日蓮聖人像の背に板漫荼羅を奉安する、所謂住持三宝式の富士門流式の御本尊奉安である。

御朱印がまだ乾かないとのことで、御住職と少々懇談させていただいた。
伊豆實成寺第四十四世日包上人を御存じであられた。
歳も近く気さくな性格の日包上人は、猊下というよりは先輩といった感じの方であられたとのことであった。
御遷化される前、これから病院に行くというときにお会いしたのが最後となったとのことであった。
私が創価学会から抜け出す事が出来た大恩人であることをお話しすると、亡き猊下の御振る舞いを讃歎して下さった。

私が日蓮聖人御真蹟御本尊を護持されている御寺院、由緒寺院、霊蹟寺院と併せて、旧興門派の寺院をまわっていることをお話しすると、今となっては旧興門派の寺院をまわるのは本当に稀な存在であると語られていた。
今は旧本門宗の寺院も、末寺はほとんどが日蓮宗化していると話されていた。
上行寺の御住職は、日蓮宗の教区の集まりなども薄墨の衣で出かけることがあり、時に険しい表情でみられることもあるとのことであった。

現在は非公開だが、上行寺には興尊直筆の御本尊があり、興風談所「日興上人御本尊集」に入集している。
日蓮宗の中の富士門流寺院がここにもあった。
旧本門宗・興門派の息吹が残る、日蓮宗内の貴重な寺院であると感じた。

昨年・今年と本山である西山本門寺は、御霊宝御風入を中止しているが、現在御宝蔵修理中のため御宝物を博物館に預けており、加えて公費もいただいての修復であることから、文化庁の指導が入っているとのことであった。

文化庁といえば、中山法華経寺の聖教殿御風入を中止にしたことを思い出した。
文化財を後世に伝え残すことは大切なことだが、何もかも公の管理となって非公開となっていくのはあまり賛成できない。

西山本門寺の御風入が来年以降は再開されることを願いたい。




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コメント

[C1335]

四明さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。
国立近代美術館の鑑賞素晴らしいですね。
先日、明治神宮に行ったとき、根津美術館の敷地内まで行きましたが拝観せずに帰りました。
子供たちの発表会の場所が根津美術館の目と鼻の先だったのですが、リハ中に入れればと思ったのですが、ものの5分程度でリハが終わってしまい、美術館見学を予定していた時間が、少し早い昼食時間になってしまいました。

子供たちのピアノの先生は一応プロピアニストなので、生徒さんの中に芸大生が2名いました。
発表会の場で芸大生の演奏が聴けるとは思っていませんでした。

  • 2012-05-03 22:56
  • 管理者
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[C1334]

富士門とは直接関係はないですが、黄金週間に国立近代美術館「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」に行ってきました。6日までということで駆け込み美術館巡りでしたが。Chapter1 1930年-1941年初期自己を探し求めて、Chapter21942-1946モダンアートへの参入、Chaper31947-1950年成熟期革新の時、Chapter41951-1956年後期・晩期苦悩の中での四部構成からなる展示でした。前衛美術といわれていますが、初期の「綿を摘む人たちCotton pickers」は古典派の技術を見せた作品が印象に。その後、ネイティヴ・アメリカン、メキシコ美術に接触したことが、ポーリング(pouring)、オール・オーヴァー(all over)の新技法の開拓に。後期作品は退廃との批判が強いですが、むしろ黒のエナメル塗料に薄墨に通じる東洋的な要素が投影されていました。
  • 2012-05-03 21:30
  • 四明
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[C1333]

愛国沙門さん、

御高覧並びにコメントをありがとうございます。

愛国沙門さんが御参詣なされたら、きっと上行寺御住職様も喜ばれると思います。
機会がございましたら是非訪れてみてください。

宝物拝観の機会が減っていく事は、まったくもって同感です。
しまっておくだけでは、宗祖日蓮大聖人が悲しむと思います。


  • 2012-05-01 23:20
  • 管理者
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[C1332]

伊勢原に旧西山本門寺末の、お寺が在るのですね。お知らせいただき、ありがとうございます。日蓮宗名簿(関係者以外所持不可)は寺院、教会、結社の名称と住職、僧侶の芳名が列記されているのみで本末関係は、詳しい方から教わるか日蓮宗大図鑑を調べるかせねばなりません。全てに精通しておられる管理者さんは本当にすごいです。各地の御霊寶、お風入れの取り止めは考え物であると感じます。最近オークションで日蓮主義誌(戦前の日蓮宗宗務院刊行)を数冊買いました。その広告に玉沢妙法華寺御霊寶御風入れの案内がありました。きっと傳法御本尊、撰時抄、註法華経などが戦前は奉展されていたのですね。中山の立正安國論、観心本尊抄に代表される御真蹟を拝し日蓮大聖人の御魂魄に、御息吹に触れると大地より涌出するような力を感じます。我々のように健康状態が大丈夫な人は機会が、まだまだ有りますが、癌など全治困難な御病気で何とか霊山浄土往詣の前に、御真蹟を拝して臨終正念したいと切望する方々もおられます。うちの結社の信者さんにも私が中山聖教殿御風入れに御案内し、暫くして肺癌で御逝去された方がいます。池上本門寺のような半常設も良いです。痛切に思われます。
  • 2012-05-01 22:52
  • 愛国沙門
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冨士教学研究会 管理者

Author:冨士教学研究会 管理者
ブログ「冨士教学研究会 管理者のオワコン日記」へようこそ!
日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
更新頻度は特に定めません。皆さんも時間のあるときにのぞいてみてください。

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