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本の紹介「日蓮大聖人御傳記全十巻」

御傳記
Windows7に早く慣れたいところだが、早速画像のアップロードに失敗してしまった。
少々見辛いとは思うが、今回はご高覧の諸賢には御寛恕願いたい。

最近、富士門流関連の諸師より注目されているのが、江戸時代の日蓮傳のベストセラーといわれる「日蓮大聖人御傳記」である。
初版本は1681年というので、まとまった日蓮傳としても「日蓮聖人註画讃」や「元祖化導記」など先行するものがあるが、今回解読・解説にあたった、東洋哲学研究所の小林正博氏によれば、録内・録外の御書と併せて、参考にはしたものの、直接の引用は無いという。

当御傳記は全十巻に続いて、第十一巻も収録されるが、その内容は日像の帝都弘通に関する内容で、本書が一致派系の御傳記であることが看守される。にも関わらず富士学林の諸師、創価学会系の研究者等、富士門流関係者より注目されるのは、①日蓮聖人の両親を三国太夫・梅菊という、富士門流の相伝書「産湯相承事」の説を採用。②安房妙本寺蔵「不動愛染感見記」の公開。③熱原法難の詳述。そして弘安二年の所謂「本門戒壇之大御本尊」に関する記述が「第八巻第十五 本門乃戒壇板本尊の事」として掲載されてることがあげられる。板本尊の所在(大石寺)、寸法、形状(黒塗り・掘下げ・金箔)、願主が紹介され、『日蓮聖人の自筆』と記述されている。さらに二箇相承の文まで引用されている。

本門戒壇之大御本尊の寸法が表記されたのは、内外文献でも初見ではないかとされている。
但しその後の石山歴代の日因師、日量師の記述と比べると、一回り大きい寸法となっており、傳聞による誤記か、或いは当時の石山には現在のものとは異なる寸法の本門戒壇之大御本尊が存在していたのか、江戸期の傳記ものではあるものの大変興味深いところである。

3000円という手ごろな価格であるが、発行部数に限りがあり今後入手困難になる可能性もある。
そうなると古本で購入するときに、高額化する場合がある。
関心のある方には購入を薦めたいが、今回出版されたUSS出版のHPは、私がアクセスしたときは「トロイの木馬」に感染しており、セキュリティーがしっかりしていないPCでのアクアセスは危険である。
一般書店から注文するほうが無難かもしれない。





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コメント

[C1270]

四明 さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。
人類の歴史は大きな災害とともに、神仏への畏敬の念を時に深め、時に再興してきたものと拝察したします。
今回の震災を機に、多くの方々が目には見えない何かにすがる思いを持ったのでしょう。
信仰を生業とされる方々は、このような時こそ理性的に人心を癒すことに専念してほしいものです。
くれぐれもカルトまがいの、かき入れ時的な応対はやめていただきたいと願います。
私の地元の氏神様も、本当に地味で小さな神官も常駐しない場所ですが、今年の初詣は行列が絶えませんでした。
人々の心が、今住んでいる場所の聖に向けられたものと考えています。

私は日蓮聖人の思想は、諸賢の御高察とは逆で、佐前にこそ純粋な日蓮思想があると考えています。
当時としては傍系台家相伝を伝法灌頂したであろう、試行錯誤した天台密教僧日蓮が垣間見れます。


  • 2012-03-09 23:54
  • 管理者
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[C1269]

山口晃一氏は「「三沢抄」は別名「佐前佐後抄」ともいわれるように、大聖人の法門は、佐渡に流される以前の清澄・鎌倉時代の御書。佐渡ヶ島に在島中の御書。先師たちは「御書」の著作年代で大旨を見るのが「古来の格式」だというのです。「題目抄」は文永三年の御書なればほぼ随自意の義をあらわしたまふなるべし。総じて年代の前後をもって御妙判の大旨を見分ける事古来の格式なり」(法華題目抄啓蒙二三巻四二丁左)とあります。日澄上人の目からみると、この「三沢抄」こそ、三大秘法抄について書かれたものだというのです。(「日蓮研究の方法論」法華仏教研究九・二七七)
日澄上人は神仏習合論者でもあったそうです。七福神は大事です。三一一後はこれまでの近代主義では乗り越えられないことがわかりました。神獣ニホンオオカミは南相馬郡の神社にて放射能汚染を防いだといわれます。
  • 2012-03-09 21:53
  • 四明
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[C1268]

愛国者門さん、

ご高覧並びにコメントをありがとうございます。
今週末は池上での法要に参列予定です。

江戸時代に現在は日蓮正宗僧俗にしか内拝が許されない、本門戒壇之大御本尊が、広く他門流にも拝観が許されていたのか、形状や寸法、願主などの記載があります。

真蹟中心主義で、このような傳記に重きを置いてこなかった為、今回手にしてみてその興味深さに驚いています。

自門の伝承は胡散臭さも感じますが、それを他門が受容していた歴史はなかなか面白いですね。


  • 2012-03-09 16:37
  • 管理者
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[C1267]

早速、近所の書店に申し込みをしようと思います。ところで東日本大震災発生より早一ヶ年となります。宗門では東日本大震災一周忌と称していますが、未だ行方不明者がおられるゆえ、私は一周忌と言う言葉に抵抗をおぼえます。臨済宗僧侶で作家の玄侑宗久師の「福島に生きる」を読み、仏教者の立場から未曽有の大災害を分析されておられ、更に自衛隊を高く評価されている点に私は注目しました。日蓮門下に玄侑師のような方がおられると良いのですが。ミトラサンガ誌23号にコメントを投稿しました。機会が有れば御覧ください。ともかく日蓮大聖人の偉大さを一言で申しますと、常に「理証 文証 現証」の「三証具足」を基軸に現実を直視されておられる事で有りましょう。柳営時頼に立正安國論を献呈されるに先立つ正嘉の大震災、一天を覆う大彗星。意味するものを管理者様御紹介の本を入手しましたならば意識しながら拝読いたします。
  • 2012-03-09 14:48
  • 愛国沙門
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冨士教学研究会 管理者

Author:冨士教学研究会 管理者
ブログ「冨士教学研究会 管理者のオワコン日記」へようこそ!
日蓮正宗・創価学会等の富士門流関連寺院・諸団体に関する議論は、池田大作氏の影響力低下と、諸賢の研究・考察・発表等によって、概ね結論はみえてきました。
それと同時に、冨士教学研究会の役割もほぼ終わりかけていると思います。
今後は、政治・宗教・社会等の問題を気ままに記してまいります。
更新頻度は特に定めません。皆さんも時間のあるときにのぞいてみてください。

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