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近代富士門流の動向 - 北山本門寺 -

昭和16年興門派の統一教団「本門宗」は、顕本法華宗、日蓮宗(一致派)と三派合同を行い、新たに日蓮宗を結成する。
その翌々年の昭和18年、興門派の大本山北山本門寺貫首井上日光上人が御遷化。
次期貫首の招聘を身延山法主望月日謙師に要請し、立正大学教授を務められた学僧片山日幹師の晋山が決まる。

日幹師は法灯継承に血脈相伝を重んずる富士門流の化儀を尊重し、自ら当時の興門派の最長老であった京都本山要法寺に足立日城上人を訪ね、富士門流の相承を受ける。そして正式に日蓮宗の中の興門派大本山北山本門寺の第四十七世の貫首に就任される。

戦後、戸田城聖氏の出獄によって勢いを増す日蓮正宗創価学会は、この北山本門寺にも日替わりで討論にやってきたという。
しかし「折伏教典」を手にした俄か教学の学会員では、身延山信行道場教頭・立正大学教授を歴任した学僧日幹師には手も足も出なかった。

それでも戦後すぐに別格末寺の讃岐法華寺は末寺を引き連れて日蓮正宗に合流。
北山本門寺の直末寺でも日蓮正宗に転派するものが出てきた。
その他富士五山の一つ本山妙蓮寺も末寺とともに日蓮正宗へ合流。
日蓮正宗創価学会は寺観一新の懐柔策で興門派寺院の日蓮正宗合流を推進し、ついに安房妙本寺と定善寺一門が日蓮正宗に合流。本門宗最後の管長であり、三派合同を推進した由比日光師までも日蓮宗を離れ日蓮正宗に合流する事態となる。

そして北山本門寺にも寺観一新の懐柔策は歩み寄ってくる。
「貴山は本堂も貧弱であり、開山堂、庫裏も非常に荒廃して居り、境内も古と異なり狭隘のようであるから、大石寺に対し甚だ気の毒に堪えないから、自分が附近の土地を買い受けて境内も拡張し、諸堂も改築して面目を一新して上げたい。」(片山日幹著「愚直道人懐古録」)
後の創価学会初代顧問の一人で、塚本総業社長であった塚本素山氏であった。
しかし創価学会の謀略を見破り、申し出を拒絶。自らの布教で寺観一新を推進される。
その功績は宗門からも認められ、宗務総長まで歴任された。

身延山や要山の協力を得ながら、戦後の創価学会との攻防の中で防戦をしてきた北山本門寺であった。
現在は日蓮宗内の富士門流寺院を中心に構成される「興統法縁会」の中心寺院として、歴代会長に北山本門寺の貫首も務めている。
日蓮宗内の富士門流寺院において、富士門流の化儀・法要式が失われつつある現代、再び大きな使命を背負った大本山であるといえる。



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コメント

[C895]

ボクも「身延日蓮宗」や「身延」なんて呼ばれ方好きではありません 一致派寺院で信心していた頃もそう思っていました
日蓮系の新興宗教が侮辱の意味を込めて良く言いましよね
大日さん出来れば「日蓮宗」か「富士門流」と呼んで下さい。
  • 2011-02-01 23:44
  • 興統法縁会の信徒
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[C894]

大日さん、

一般常識としては、そう書かれていたら少なくとも合掌・焼香・お布施を行い、お供物を戴いてくるのが普通ですが、日蓮正宗の僧侶はその信奉する教義的な問題もあり、参拝者としての行儀に欠けます。
私はいくつかの他宗の法要に、日蓮正宗僧侶と同席しましたが、その点は徹底されており、不受布施、他宗の僧侶の導師では宗祖図顕の本尊にも合掌・唱題も行ないません。
寺院側が参詣者として受け入れても、日蓮正宗の僧侶達は参詣者としての当たり前のなすべきことを行なわないのです。
これには先に記したとおり、日蓮正宗の信奉する教義の問題と、その教義に違背した姿をスクープしようととする下衆な創価学会の存在が影響しています。
創価学会さえいなければ、日蓮正宗ももう少し社会性ある教団でいられたろうと思います。

なお当ブログ管理者は日蓮宗の信徒ですが、当研究会は単立の富士門流や、創価学会、正信会の方々にもご支援戴いております。
宗派を超えた富士門流関連の研究者の集いであると思っております。
また一般論に反するような言い訳で恐縮ですが、一応現在の日蓮宗は日蓮門下の中でも日什門流、富士門流といった勝劣派と、一致派の旧日蓮宗とが合同して再結成されておりまして、私の所属も日蓮宗ではありますが、富士門流でもあります。日蓮宗の中にあっても少々特殊で、僧侶の衣の色など、一見すると日蓮正宗に近い印象があるかもしれません。

  • 2011-01-29 18:49
  • 管理者
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[C893]

お言葉ですが管理者様確かに参詣者一覧の写真に佛所護念会や他の身延日蓮宗寺院と並んで静岡県大石寺様と書いて御座いました。御本尊様に勤行唱題しなければ、名前は載らないはずです日蓮宗新聞には載っておりませんが真実で御座います。このブログは身延日蓮宗信徒のものですが御存知の方が居ないようですね。私は他宗の信徒で御座いますよ。

大変失礼致しました
  • 2011-01-29 16:16
  • 大日
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[C892]

大日さん、

はじめまして、ご高覧並びにコメントをありがとう御座います。

日蓮正宗の御僧侶方も、研鑽のために様々な研修訪問をなさっておられると思います。
私も何箇所かでお会いしています。

しかし日蓮正宗の僧侶に一貫していることは、他宗の本尊には決して手を合わせない事、他宗の導師では決して勤行・唱題しないことなどが挙げられます。
徹底しているといえば徹底していると思います。
悪く言えば、一般常識からは外れているということだと思います。

創価の喧伝のごとき、他宗の僧侶と読経等を一緒にすることは100%ありえません。
他宗の寺院参詣云々も全て創価の嘘で、日蓮正宗僧侶は頑なに他宗寺院は研修訪問です。

逆に創価の幹部達は、日蓮教学を身延派の僧侶から学んでおり、学会員はそれを知らされずに、学会教学だけが正しいと信じ込まされています。

創価学会員は本当のことは何も知らされず、選挙や新聞勧誘、人集めに利用され、心底哀れな存在だと思います。


  • 2011-01-28 23:08
  • 管理者
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[C891]

通り係の者でございます、なるほど身延日蓮宗は素晴らしいですな、
所で昨年9月横川定光院に日蓮正宗僧侶が参詣されたことはご存知でしたかな
私もとあるブログにて拝見いたしました。日蓮正宗も他宗を邪宗と見ることを改め始めたのではないかと、思います。
これはすべて日如上人様のお陰かと思います。
皆様も身延式の折伏でバレンタインデーやクリスマスを祝う前に貴方様の家系宗教行事である涅槃会 花祭りを大切に祝いなさいと言っているかとおのいます。

失礼致しました。
  • 2011-01-28 17:20
  • 大日
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[C887]

幻論乙坊さん、

お久しぶりです。

以前、北山本門寺を参拝した折、何故日城上人のお墓があるのか不思議でしたが、片山猊下の御著作にふれ、その意味がわかりました。

尊門は他山を助けるために労を惜しまなかった点では、本当に素晴らしい存在だと思います。

  • 2011-01-25 20:55
  • 管理者
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[C884]

重須の御歴代廟に
日城上人のお墓が在りますね。

(正面)
京都本山 要法寺
安立行院日城上人
第五十世嗣法

(左側面)
富士山本門寺根源 四十七世日幹
晋山ニ際シ付法血脈相承ノ師

(後面)
昭和三十三年八月三周忌ノ砌リ
日城上人ノ特信
和歌山市
〇〇〇〇〇夫婦建之
  • 2011-01-25 01:21
  • 幻論乙坊
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[C881]

イズミルさん、

お久しぶりです。お元気そうで何よりです。

私は風邪薬はだいぶ減ってきましたが、咳痰の薬だけまだ出ています。
加えていよいよ花粉症のケアが必要な季節となりまして、相変わらず薬ばかりもらっています。

お仕事の方が大変とのことですが、今年も北山本門寺の御霊宝御風入に参拝できると良いですね。
私も是非行きたいと思っています。

  • 2011-01-23 21:31
  • 管理者
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[C879]

大変ご無沙汰しております。

ここ半年ほど仕事関係が不安定だったこと、また管理者様・御参集の皆様の信・行・学の篤さに触れるにつれ自らの未熟さばかりが恥ずかしく感じられなかなかコメントが差し上げられずにおりました。
私も一層精進せねば、と痛感する今日この頃です。

片山猊下の輝かしいといえる法功、そしてそのお人柄はかつて学生時代に師事したという老僧から伺ったことがあります。

困難な時代に直面したであろうご苦労は想像を絶するものと拝察しますが、その豊かな学識と深き「信」に支えられた情熱で尊き法城を守り抜いたのだろう、と偲ばれ胸が熱くなります。

重須の森の凛とした佇まい、宗祖大聖人の声が直に聞こえてくるような厳粛な法要。
立場としては「外様」とも言えよう私も、参詣するたびに深い感動を覚える富士の美風が末永く守られ、そして今後の発展を願わずにはいられません。

管理者様におかれましては風邪に苦しめられたとのこと、その後お身体の具合は如何でしょうか。
何卒御自愛の上、益々の御活躍を謹んで御期待申し上げます。
  • 2011-01-23 20:53
  • イズミル
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[C878]

碧い海さん、

ご高覧並びにコメントをありがとう御座います。

信行道場で北山本門寺に来ると、道場生の薄墨の衣を指して「それが正しいんです」と指導するのは、日蓮宗の中では北山本門寺だけで、北山本門寺が富士門流の伝統を忘れてしまったら、日蓮宗はもとの一致派とほとんどかわらない宗派になってしまいます。

宗派に関係なく富士門流はその伝統を伝えて欲しいと願っています。
その為に私も何かお役に立てれば嬉しく思います。



  • 2011-01-23 20:49
  • 管理者
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[C877]

北山本門寺の本間御上人様が佐渡の御住職であられた時に、御著作の感想を書きましたところ、達筆な筆字で富士門の正統をお巻物のような和紙にしたためられて、御返事をいただきました。御本山の管長になられたこと、誠にうれしく思いました。御逝去の報には、本当に悲しくて涙がこぼれました。御本山の謗法とされるものを撤去されたと伺っております。なかなか長い因習の中、できることではありません。わたしのようなものにも、あんなに心を込められたお手紙をくださった御上人様。一宗を統括される方は、やはり人格者であってほしいと思うものです。これから北山様がどのように発展されるのか、日興上人様のご門下の寺院がどのように法統を維持、発展させていくのか、心からの期待を込めて見守っていきたいと思っております。
  • 2011-01-23 20:23
  • 碧い海
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[C875]

興統法縁会の信徒さん、

ご高覧並びにコメントをありがとう御座います。

私は北山本門寺末の瀬谷宗川寺と御殿場久成寺で片山猊下の御筆御本尊を拝見しました。
おそらくもっと沢山の末寺にあると思います。
きっと精力的に御本尊書写をなされたのだと思います。


  • 2011-01-23 15:33
  • 管理者
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[C874]

北山の歴史分かりやすくご説明ありがとうございます
片山猊下の事は御住職より伺っております 法論により創価学会を破り北山を守っただけでなく日興上人が勧請された龍神や天照大神を再び興した法力凄いとしか言えません。

もし片山猊下が北山に晋山してくれなければ 他の興門派本山の様に日蓮正宗に改宗させられ大聖人と日興上人の人格は完全に歪められ 富士門流は全て危険宗教になっていたかもしれません。

現在ボクは日興上人のお形木本尊を拝んでいますが 片山猊下の真筆の御本尊を本山で何度か拝しています。
  • 2011-01-23 14:27
  • 興統法縁会の信徒
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[C873]

僧ですさん、

ご高覧並びにコメントをありがとう御座います。
仰るとおり、理境坊は日蓮大聖人門下で日興上人の本弟子六人の一人、日秀上人の創建と伝わる由緒ある塔中で、妙観講は創価学会の脱会者や顕正会の脱会者で作る新興講中です。
日顕師の代に、大量の創価学会脱会者を出した功績が買われ、法華講の大講頭に妙観講の講頭が任命されましたが、あくまでも旧来の理境坊檀家とは別格だと思います。

創価学会の牧口氏といい、顕正会の浅井氏といい、日蓮正宗在家の問題のある信徒とその団体は、どういうわけか理境坊が面倒を見てきている歴史があります。

最近では妙観講以外の法華講でも、創価学会や顕正会の脱会者が多く、しかも精力的に活動しているところでは、法華講の妙観講化がみられるようです。

せっかく創価学会や顕正会を脱会したのに、やっていることはなにも変わっていない現状に気付かないのでしょう。

  • 2011-01-22 21:51
  • 管理者
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[C872]

ご案内の日幹上人の御本は私も御師匠様より拝領いたしました。創価学会が大義名分とした戦後の日蓮正宗と対峙した興門流の本質が活写された名著です。 ここ三代に亘る猊下様は、創価学会、顕正会、妙観講と言う問題多き団体と戦われています。本門戒壇建立の御遺命を果たす、我が御本山を日興上人が開かれた意義が、此処に有ります。 ところで知人に石山理境坊の壇徒の自民党の地方議員某氏がいますが、彼は妙観講は講頭が勝手に行っているものと見て批判しておられます。嘗ての日蓮正宗壇信徒が即創価学会ではなかったように、理境坊の壇信徒が即、妙観講では無いと、私は見ておりますが、如何でしょうか。
  • 2011-01-22 21:20
  • 僧です
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